中小企業のデジタルマーケティング、何からはじめる?今日からできることを紹介

中小企業のデジタルマーケティング、何からはじめる?今日からできることを紹介

中小企業のデジタルマーケティングは何から始めるべきでしょうか。SEO(検索エンジン最適化)・MEO(マップエンジン最適化)など7手法の全体像と、1日目/1週間/1か月/3か月の進め方を、現場目線で具体的に解説します。

目次

中小企業のデジタルマーケティングについて、次のような悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。

  • Web担当に急に任されたが、何から始めればいいのか分からない
  • 色々な手法があるらしいが、自社に必要なのがどれか判断できない
  • 予算も人手も限られているので、空回りを避けたい

この記事では、まず中小企業がよく使うデジタルマーケティング7つの手法の全体像を紹介し、その後、1日目・1週間・1か月・3か月といった目安になるタイミングで何をするかを解説します。

結論からお話すると、最初に取り組むべきは、手を動かすことではなく「理想/現状/理想とのギャップ(=課題)」の3つを明確に言語化することです。 どんな手法を選ぶべきかは、目標・現状・課題が明らかになれば自然と決まります。

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中小企業にとってのデジタルマーケティングとは?

1. デジタルマーケティングとは?基本の意味

デジタルマーケティングは、Webを使って顧客を集める活動の総称です。 検索エンジン(Google、Yahoo!等)、SNS、メール配信、Web広告、ITツールまで含む、大きな概念として扱われます。

「マーケティング=広告」と理解されることが多いですが、デジタルマーケティングは広告以外にも多くの取り組みを含みます。サイトを検索結果に出やすくする工夫、SNSでの日々の発信、既存顧客へのメール配信、問い合わせフォームの整備まで、すべてが含まれます。

2. なぜ今、中小企業に必要なのか?

Webで情報を見つけられない会社は、比較・検討の候補にすら入りにくいのが現状です。

デマジェン総研と株式会社IDEATECHが2026年に実施した「日本のBtoB大型購買プロセスに関する実態調査」(n=307)によると、購買担当者がリストアップ時に参考にする情報源は、ウェビナーが42.3%ホワイトペーパーが41.0%導入事例が33.9%公式サイトが31.3%Google等の検索エンジンでの検索結果が14.3%AI検索・生成AIによる回答や要約が12.7%という結果でした(複数回答可)。

出典: デマジェン総研×株式会社IDEATECH「日本のBtoB大型購買プロセスに関する実態調査」(2026)

逆に言えば、こうした情報をWeb上で発信していなければ、顧客の検討対象にも上がらないまま終わる可能性が高いです。これはオフラインの営業(チラシ・既存営業・紹介など)を否定する話ではなく、Webと併用していくことでより大きな成果につなげられるということを示しています。

中小企業が取り組む3つのメリット

中小企業がデジタルマーケティングに取り組むメリットは、資産化しやすいこと、小さい予算で始められること・数値での効果測定ができること の3つです。

1. WebページやSNSが資産として残る

WebページやSNSは、公開し続けるかぎり24時間いつでも見られる資産として残ります。 オフライン営業は担当者が稼働できる時間しか動けませんが、Webは過去の働きが翌月も翌年も検索流入を運んでくれる「ストック型」の集客装置として動き続けます。

たとえば、毎週1本のコラムを公開していく場合、目安として半年後には20〜30本の記事が公開されます。蓄積された記事は、継続的に検索からアクセスを獲得してくれる状態になります。

ただし、資産になるかどうかは運用次第です。公開しただけで満足して放置すれば情報は古くなり、検索順位も落ちる傾向にあります。記事や投稿などのコンテンツは、基本的に更新・運用し続けることが前提です。

2. 小予算から段階的に試せる

デジタルマーケティングには、0円から始められる手法もあり、効果を見ながら少しずつ予算を足していけます。 たとえば飲食店の場合、Googleビジネスプロフィール(無料)に店舗情報を登録するところから始められます。「◯◯市 ランチ」のような地域検索の入口を、費用は0円で作ることができます。

ただし、無料だからといって、楽なわけではありません。情報の整備、口コミへの返信などの手間を見越したうえでスタートするのがおすすめです。

3. 数字で効果を測定できる

デジタルマーケティングは、表示回数・クリック数・問い合わせ件数を、ツールで具体的に可視化できます。 こうした数字の計測にはGoogleアナリティクス、Googleサーチコンソール、Googleビジネスプロフィールといったツールが使われます。

閲覧数、問い合わせ数など、具体的な数字を計測するのは、デジタルマーケティングだからこそ可能なことです。ただし、数字を見るだけでは意味がありません。振り返ったら次の行動の改善へつなげていくことが大切です。

中小企業がよく使う7つのデジタルマーケティング手法

ここからは、7つの手法をかんたんに紹介します。大きく分けて、自然検索系、広告系、SNS・コンテンツ系、ITツール系の4グループの手法があります。

1. SEO(検索エンジン最適化)

SEO(検索エンジン最適化)は、Googleなどの検索エンジンで検索されたときに自社サイトが上位に表示されるようにする手法です。たとえば地方の電力会社であれば、「電気代 節約」「省エネ コツ」など、生活に密着したキーワードに対応する記事を公開する使い方が考えられます。

効果が見え始めるまで半年〜1年ほどかかる一方、広告と違って出稿費用は必要なく、継続的な効果が見込めます。中長期型の手法です。

2. MEO(マップエンジン最適化)

MEO(マップエンジン最適化)は、Googleマップ等で検索されたときに自社の店舗情報が上位に表示されるようにする手法です。

たとえば飲食店であれば、「◯◯市 ランチ」「◯◯市 居酒屋」といった地域検索に対して、Googleビジネスプロフィールを整備して上位表示を狙います。Googleビジネスプロフィールの登録費用は0円で、来店型ビジネスとの相性が高い手法です。一方、来店動線のないBtoB業種や訪問サービスでは効果が薄くなります。

3. リスティング広告(検索広告)

リスティング広告は、検索結果の上に有料で広告枠を出し、即日〜数日で流入を作れる手法です。たとえば中小製造業であれば、「型番 加工」「材質 切削」といった、課題を抱えている顧客が「まさに今、検索しているキーワード」に対して広告を出すことができます。

月数万円〜の規模から始められますが、出稿を止めると流入はすぐに0になります。即効性が必要なフェーズや、キャンペーンなどの期間限定のキーワードにも向いています。

4. SNS運用

SNS運用は、InstagramやXなどのアカウントで日々情報発信を続け、ファンや顧客との接点を作る手法です。 たとえば飲食店であれば、Instagramのリール動画で料理や店内の雰囲気を発信し、来店動機を作っていく使い方が代表的です。

SNS運用は、飲食店や美容室など、視覚的な情報が魅力的な業種で力を発揮します。継続して更新することが基本で、ストップすると効果が落ちやすいです。最初に運用フローも決めてスタートすると継続しやすいです。

5. オウンドメディア(自社ブログ)

オウンドメディアは、自社が運営するブログ・記事サイトで顧客に役立つ情報を発信し、信頼を積み上げる手法です。 たとえば地方ガス会社であれば、「給湯器 選び方」「省エネ コツ」といった生活ハウツーの記事を公開し、信頼形成と問い合わせの両方に繋げる使い方ができます。

技術的なSEO施策と組み合わせると、PV数(閲覧数)の増加やお問い合わせ数の増加といった効果が見えやすくなります。一方で、最初の1〜2本を書いたあとに更新が止まってしまうこともありがちです。継続するには、記事の更新フローを最初に決めることが鍵です。

6. メールマーケティング

メールマーケティングは、既に接点のある顧客リストにメールを届け、再接触・再発注を作る手法です。 たとえば中小製造業であれば、月1回の事例紹介メールを既存顧客に送り、再発注のタイミングを思い出してもらう使い方が考えられます。

BtoBのように検討期間が長い領域や、リピーター育成に効果的です。月1〜2回が無理なく続けやすい範囲で、配信頻度が高すぎると配信停止が増えます。配信ツールはHubSpot等を使うのが一般的です。

7. ITツール導入(CRM・MA・問い合わせフォーム等)

ITツール導入は、担当者が変わっても情報が残る仕組みを社内に整える取り組みです。 CRM(顧客管理ツール)、MA(マーケティング自動化ツール)、問い合わせフォームなどが代表例です。たとえば中小製造業であれば、問い合わせフォームとCRMを連携し、案件履歴を一元管理することで、営業担当者の属人化を解消する使い方が考えられます。

ツール導入そのものを目的にしないことが大切です。「どのデータをどう使うか」を決めて導入しましょう。

【最初の1日目】目標と現状のギャップを洗い出す

ここからは、中小企業でデジタルマーケティングをスタートするときの具体的な行動の例を紹介します。一番最初に取り組むべきは、手法を選ぶことではなく「何を達成したいか」を明確にすることです。

1. 目指す状態を1文で書く

まずは、目指す状態を仮で1文に書きます。たとえば、大きな粒度で言うならば「デジタルマーケティングを通じて、新規顧客がどんどん増える状態」のような形です。

まずは仮で書いてみてもかまいません。 アイデアを書き出したり、AIを相手に壁打ちしたりして、頭の中の理想像を具体的な形に落とし込みます。「売上を増やしたい」→「そのためには、新規顧客数を増やすことが必要だ」→「じゃあ、Web集客で5人増やそう」のように、大きな目標からブレークダウンしていきましょう。

2. 現状の数字をかき集める

次に、現状の数字をかき集めます。Googleアナリティクスが導入されていれば月間のPV数(閲覧数)をメモしておきます。あわせて直近3か月の問い合わせ件数などの指標になりそうな数字を、電話・メール・フォームといった経路ごとに数えます。

「直近3か月で電話2件、フォーム1件、紹介1件」のように経路別に書き出すと、後の打ち手の判断が早くなります。不明な数字はそのままで問題ありません。「全部揃ってから動こう」と考え始めると、永遠に動き出せません。 揃わなくても先に進める姿勢が大切です。

3. 理想とのギャップ(=課題)を簡潔にまとめる

最後に、理想とのギャップ=課題を3行で言語化します。1行目に目標、2行目に現状、3行目に差分の数字をまとめます。続けて、その差分が数字として出せる場合は「サイトに来ているのに問い合わせに進んでいないのか」「そもそもサイトに来ていないのか」「両方か」を仮説として1文添えます。

仮説は当たっていなくても構いません。書き出すこと自体が、次のステップに進むための材料になります。1人で書き切れない場合は、第三者の壁打ち相手を入れると整理が進みやすくなります。

【最初の1週間】準備を整える

目標と課題が明確になったら、デジタルマーケティングをはじめるためのリサーチを開始します。

1. 競合を3社ピックアップして、観察する

まずは、競合を3社程度に絞って観察を行います。対話型のAI(ChatGPT、Claude等)に「業界・地域・規模が似ている3社をリストアップ」「3社のサイトを比較してコンテンツの差分を表にまとめる」と依頼するのもおすすめです。

たとえば工務店であれば、「◯◯市 注文住宅」の検索結果上位3社をAIに洗い出してもらい、それぞれの施工事例ページの差分を比較表にしてもらう、といった使い方ができます。

自分の目で1つ1つ検索して眺める方法に比べて、AIを活用すれば大幅に時間を圧縮できます。ただし、AIの出力は必ずしも正確とは限りません。人の目によってレビューしながら活用することが重要です。

2. 自社の強み・実績を3行で書く

次に、自社の強み・実績を3行程度にコンパクトにまとめます。競合と比べることによって、初めて「自社にしかない強み」が浮かび上がってきます。

たとえば「町一帯で30年・累計施工40件・自然素材の住宅が得意」のように、業歴・実績数・得意分野などの情報を具体的に書き出します。

「品質が高い」「丁寧な対応」のような抽象的な言葉では強みになりません。 数字や固有名詞まで具体化するのがポイントです。また、たくさん書き出してブレインストーミングを行うのは大事ですが、最終的には3つ程度に焦点を絞ってまとめることが重要です。

3. 目標をより具体的に書き直す

続いて、最初に仮で設定した「デジタルマーケティングを通じて、新規顧客がどんどん増える状態にする」のような目標をより具体的に整理します。整理方法に迷ったら、SMART(具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限付き)などのフレームワークを活用するのもおすすめです。

たとえば、「2026年12月末までに、月の問い合わせ件数を1件から5件に増やす」のように、期限と数字を明確にします。

「もっと問い合わせを増やす」ではなく「2026年12月末までに月5件」のように具体化します。 ただし、根拠となる情報を完璧に揃えようとして止まらないようにします。仮の目標になってしまったとしても、まずは1か月走ってみることで、最終的な成果に繋げていきやすくなります。

4. KPI(重要業績評価指標)を1つだけ決める

施策の達成度を測る指標(KPI)を1つだけ決めます。たとえば「月間の問い合わせ数」や「記事の閲覧数」など、事業のフェーズにあった目標を設定します。

KPIは1つだけ。2つ以上にすると、どれを優先するかで迷って動かなくなります。 全ての数値を上げたいという曖昧な目標では、投資コストに対する結果評価が難しくなります。「あれもこれも」を1つに絞る勇気を持って始めます。

5. 取り組む手法を1つに絞る

最後に、取り組む手法を1つに絞ります。ざっくりとした判断軸として、以下の2パターンが考えられます。

  • 自社サイトに既に流入がある → SEOまたはオウンドメディア
  • 流入がほぼゼロから即効性を出したい → リスティング広告

たとえば「何の取り組みもしていないけど、月に10,000PV程度ある」のであればSEOに力を入れてもよいし、「流入は実質ゼロ」ならリスティング広告から始めてみることもできます。

最初は、これぞ最適と判断した1手法だけに絞ります。 運用がスタートして、効果が出なかったり、より良いと思われる方法を見つけたら、そのタイミングで切り替えればOKです。

【最初の1か月】選んだデジタルマーケティング手法を実行する

目標1つ・KPI1つ・手法1つに絞った状態で1か月走ります。完璧を狙わず、月末に小さな数字の変化が見える状態がゴールです。

1. 1か月の進め方を決める

1か月で完成形は目指さず、「まずは1記事目を公開する。その後、記事公開のフローを整える」まで持っていければ十分です。 たとえばSEOに取り組む場合、週単位のスケジュールは次のようになります。

  • 第1週: 対象キーワードを3〜5個決めて、1記事目を公開
  • 第2週: 2〜5記事目を公開
  • 第3〜4週: 記事公開のフローを整えて定常運用に乗せる

記事の下書きや広告コピー案の作成に対話型AIを使えば、初稿の工数は大きく減ります。AIで土台を作り、人がファクトチェックと表現の調整を担う、という分担にすると無理なく進みます。

2. 取り組み中に必ず数字を残す

比較するための「開始前の数字」を必ず残しておきます。 数字を残さなければ、3か月後の振り返りで「続ける/直す/やめる」の判断ができません。

最初は、アクセス解析ツールのダッシュボードやサマリーの数字を見るだけで大丈夫です。とはいえ、「見るだけ」では忘れやすいため、その数字から読み取れる効果や受けた印象は言語化しておくことで、より良い改善施策へとつなげられます。

【3か月後】振り返りのリズムをつくって判断する

3か月続けたら「続ける」か「やめる」を判断します。振り返りには毎日/週次/月次の3つの粒度があり、見るべき指標が違います。

1. 毎日: 数字を見る習慣をつくる

デジタルマーケティングを始めたてであれば、朝の5分でGoogleアナリティクスのダッシュボード(表示回数・クリック数・フォーム送信数)を眺めるだけでも十分です。朝のコーヒー1杯を飲む時間で、前日比・前週比をざっと見るだけでも、数字の動きへの感度が変わります。

2. 週次: 何が伸びたか/伸びなかったかをメモする

毎週一定の時間を確保して、伸びた数字、伸びなかった数字、来週やるべきことを整理します。

たとえば「施工事例ページのPVが前週比+20%」「フォーム送信は0件」「来週は事例ページのタイトルを問い合わせワード起点に書き換える」といったように、気付きや次週に生かすべき学びを蓄積します。

週次の振り返りは「数字+仮説」をセットで残します。 週次の段階では大きな打ち手は変えません。週次メモが月次の判断材料になります。記録なしで振り返ろうとすると、それは判断ではなく勘や思い込みに陥ってしまいます。手作業でやろうとすると大変ですが、AIを活用しながら自動化すると楽に継続できます。

3. 月次: 改善策を1つ決めて、来月の作業に組み込む

毎月末の時間を確保して、「今月の数字」「うまく行ったこと」「うまく行かなかったこと」「来月の改善策」をチーム全体で振り返ります。

次回以降の取り組みを具体的に変えることで、初めて振り返りが意味を持ちます。 数字は見たが判断ができない、という理由で運用を止めてしまうのはもったいないです。自社内での振り返りに課題がある場合は、伴走するパートナー会社を探して依頼するのもおすすめです。

4. 3か月で「続ける」「やめる」を決める

3か月が経った時点で、いくつかの判断軸に沿って打ち手を決めます。取り入れやすいものは以下の3つです。

  • KPI達成率: 30%未満ならやめる/30〜70%なら直す/70%以上なら続ける
  • 予算消化率: 予定通りか/超過か/余っているか
  • チームメンバーの負荷: 来月以降も続けられるか

たとえば「月間問い合わせ+1件、KPI達成率50%」なら直す段階、「KPI達成率0%、担当者の負荷も大きい」ならやめる判断、のように意思決定ができます。

3か月は「早すぎず遅すぎず」の損切りラインです。 SEOやオウンドメディアはもともと半年〜の時間軸で行う長期的な施策なので、1か月で結果が出ないからとやめる短絡的な判断は避けます。一方で、明確に効果が出ていない手法を半年以上続けると、事業に対して損な状態に陥ります。

デジタルマーケティングにおいて、挑戦した施策を「やめる」を選ぶことは失敗ではありません。次の判断材料としてプラスに活かしていきましょう。

中小企業がつまずきやすい4つの注意ポイント

1. 全部やろうとして手が回らなくなってしまう

デジタルマーケティングのうち、多くの手法を2〜3個並行で始めようとすると、どれも中途半端になり、どれが効いたかも見えなくなってしまいます。

たとえばSEO・リスティング広告・SNS運用を同時に立ち上げようとすると、1か月で力尽きてしまうでしょう。中小企業であったり少人数のチーム体制では、1つの手法に取り組むだけでも、初月は手探りで時間を取られます。

最初は1手法に絞ることが、結果として近道になります。 全部やりたい気持ちは情熱として持っておいて、現実的には1つ1つの取組みを積み上げていくと成果に繋がりやすいです。

2. 外注したままブラックボックス化してしまう

外注先からのレポートを「受け取るだけ」では、契約が終了したあとに自社にノウハウが残りません。パートナー企業によっては、詳細なレポートを共有してもらえないこともあります。また、月次レポートが届いても「数字は来ているけれど、何を見ればいいか分からない」状態のまま半年が過ぎてしまう、というのはよくあるパターンです。

外注しても「判断は自社で持つ」が、ブラックボックス化させないためのコツです。 レポートの読み方を自社に持つために、打ち合わせの頻度・レポート粒度・質問しやすさをパートナー会社選びの観点に入れます。レポートの読み方を一緒に育ててくれる相手なら、契約終了後も自社にノウハウが残ります

3. 短期で諦めてしまう

デジタルマーケティングは、手法ごとに効果が出るまでの時間軸が違います。判断にかかる目安の期間は3か月です。 SEOやオウンドメディアは半年〜、リスティング広告は即日〜1週間が一般的な時間軸です。

検索エンジン(Google、Yahoo!等)の評価には時間がかかります。記事コンテンツを公開したからといってすぐに成果が出るとは限りません。1か月で「効かない」と決めると機会損失になります。2か月で諦めてしまい、3か月後に流入が見え始めるはずだったケースを逃してしまう、ということが起こります。

4. 流行りのツール(AIなど)を目的化してしまう

「AIを使う」「最新のツールを導入する」といった手段が目的化してしまうと、本来の事業を成長させるというゴールから外れていきます。AIで記事を量産すること自体が目的化すると、読者にも検索エンジンにも見抜かれる薄い記事になってしまいます。

AIは、目的ではなく手段です。 目的から逆算できれば、AIは強力な手段です。外部に相談する場合も、ツール導入そのものではなく、目的から逆算できるパートナーを選ぶことが大事です。

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内製と外注、どちらで進める?

内製・外注のどちらが正解ということは一概には言えません。自社のリソースと判断軸を明らかにすると決めやすくなります。

1. 内製で進めるとき

内製で進める場合のメリットはコスト・スピード・社内ノウハウの蓄積です。とにかくやってみる、1歩目を踏み出してみる、デジタルマーケティングの全体像を掴むといったことを社内のメンバー主導で進められるのは、内製の大きなメリットです。

デメリットは属人化と、初めての取り組みの場合は意思決定が難しいことです。「内製したいけれど人がいない」場合に無理して全部抱え込むと、更新が止まってしまうことにもつながります。

2. 外注で進めるとき

社内にWeb担当がいない場合は、制作会社に伴走してもらうことも多いでしょう。外注のメリットは即戦力であることと、制作会社のノウハウを吸収できることです。デメリットは、コストがかかりやすいこと、外注先への依存、知見が社内に残らないリスクです。

観点 内製で進める 外注で進める
コスト構造 人件費が主、ツール費用は小さい 月数十万円〜の制作費が発生する
立ち上げスピード 立ち上げに時間がかかる 立ち上げは早い
ノウハウの蓄積先 社内に蓄積する 依頼先に蓄積しがち
判断の主体 社内が持つ 外注先に流れやすい

3. パートナー会社選びで見るべき4つの観点

外注先を選ぶときは、次の4つの観点で比較すると判断がブレません。

  1. レポート体制: 数字をかみ砕いて説明してくれるか
  2. 打ち合わせ頻度: 自社の運用に合うリズムを設定してくれるか、日頃のやり取りがスムーズか
  3. AIを使いこなしているか: 内製化とスピード化を支援してくれるか
  4. レポートの読み解き方を共有してくれるか: 数字や打ち手の背景まで一緒に確認できるか

パートナー会社選びは「AIを使いこなしているか」も観点に入る時代になりました。これからのパートナー会社選びでは、AI活用前提で社内ハードルを下げてくれるかどうかが重要な見極めポイントです。4観点はどれも「ある/なし」ではなく、相手の説明を聞いて自社が納得できるかで判断します。

中小企業のデジタルマーケティング、何からはじめる?Q&Aサマリー

Q1. 中小企業のデジタルマーケティング、結局何からはじめれば?

まず1日目に「理想/現状/理想とのギャップ(=課題)」の3つを整理することから始めます。どんな手法で進めるべきかは、理想の形が決まれば自然と決まります。3か月目までのおおよその進め方を決めてからスタートすると、途中で止まることなくやり切れます。

タイミング やること ゴール
1日目
  • 目指す状態を1文で書く
  • 現状の数字をかき集める
  • 理想とのギャップ(=課題)を3行でまとめる
  • 課題を3行で言語化する
1週間
  • 競合3社を観察
  • 自社の強み・実績を3行で書く
  • 目標をより具体的に書き直す
  • KPIを1つだけ決める
  • 取り組む手法を1つに絞る
  • 実行準備が整う
1か月
  • 1か月の進め方を決める
  • 取り組み中に必ず数字を残す
  • 施策の実行をスタートする
  • フローを決めて運用に乗せる
3か月後
  • 日次振り返り: 数字を見る習慣をつくる
  • 週次振り返り: 伸びた/伸びなかった数字をメモする
  • 月次振り返り: 改善策を1つ決める
  • 3か月時点で「続ける」「やめる」を判断する
  • 続ける/やめるの意思決定
  • 次の打ち手の確定

Q2. いくらくらい費用がかかる?

内製は0円から始められる手法もあり、外注は月数十万円規模が目安です。

具体的には、GoogleビジネスプロフィールでのMEOは無料、リスティング広告は月数万円〜が一般的です。外注する場合は依頼先によって幅があり、初月から数十万円規模の費用が発生するケースが多くなります。

Q3. 効果が出るまでどれくらい?

長期的な成果を狙うSEO・オウンドメディアは半年〜、即効性を求めるリスティング広告は即日〜1週間が一般的な目安です。デジタルマーケティングは継続的な振り返りを行うことが肝要で、1か月や3か月といった単位で 「続ける」か「やめる」を判断 して施策を改善していきます。

Q4. 内製と外注、どちらがいい?

自社にリソースと最低限のリテラシーがあれば内製、なければ外注を選ぶことが一般的です。最初は専門の制作会社に依頼してスタートし、しばらくはパートナーとして伴走してもらい、運用が安定してきたら内製化するというハイブリッド型もあります。

Q5. AIを使えばどこまで効率化できる?

膨大な情報の精査やたたき台の作成など、時間がかかるが作業的な工程は、AI活用によってかなりスピードアップできます。ただし、最初の戦略を決めることと、最終の意思決定は人の仕事です。

たとえば記事執筆の場合、企画選定〜リサーチ〜構成作成はAIに任せられます。構成や執筆された文章のクオリティチェックは人間が行うべきでしょう。作業はAI、判断は人間という分担で、デジタルマーケティングのためのワークフローも効率化できます。AI活用の取り入れ方がわからない場合は、ワークフローの構築を他社に依頼するのもおすすめです。

Q6. 1手法だけ選べと言われたら?

すでに対象Webサイトへの流入があるならSEO、流入がまったく無い状態からの即効性を狙うならリスティング広告です。

ただし、めざす成果の性質によっても異なります。長期的な目線でWebからのお問い合わせを増やしたいならSEO、一過性のキャンペーンへの応募者を増やしたいならリスティング広告が向いています。達成したいゴールにあわせて、最適な手法を選びましょう。


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