
Web制作を初めて依頼する方に向けて、デザインが「イメージと違う」となる原因と防ぎ方を解説。参考サイトの伝え方、デザイン確認のタイミング、スマホチェック、制作会社選びまで具体的に紹介します。
ホームページやサービスサイトの制作を進めていて、次のような不安を感じることはないでしょうか。
新規サービスや事業の立ち上げ、店舗の開業などでは、Web制作を初めて依頼する方も少なくありません。
しかし、デザインの知識がなくても、「イメージと違う」という失敗は減らせます。
大切なのは、頭の中のイメージを最初から完璧に言葉にすることではありません。参考になるものを見ながら方向性を共有し、制作の途中で画面を確認しながら認識を合わせていくことです。
この記事では、Web制作でデザインのズレが起こる原因と、発注前・制作中にできる対策、制作会社を選ぶときのポイントを解説します。
デザインを見て「なんとなく違う」と感じること自体は珍しくありません。
主な原因は、イメージを言葉だけで共有していること、違和感を切り分けられていないこと、確認するタイミングが遅いことの3つです。
「青を使いたい」「シンプルにしたい」といった希望は言葉にできます。
一方で、「かたすぎない感じ」 「親しみはあるけれど、安っぽくない感じ」 「今っぽくしたい」といった感覚を正確に説明するのは簡単ではありません。
同じ「シンプル」という言葉でも、思い浮かべるデザインは人によって違います。
言葉だけで進めると、言葉にならなかった部分を制作側が解釈して補うことになります。その解釈と発注者のイメージが違えば、完成したデザインを見たときに「思っていたものと違う」と感じます。
そのため、参考サイトや実際のデザイン案など、目で見て確認できるものを使って方向性を共有することが大切です。
「なんとなく違う」と感じたときは、まず次の4つの観点に分けると整理しやすくなります。
| 違和感 | 確認するポイント | 伝え方の例 |
|---|---|---|
| 色 | メインカラー、明るさ、色の組み合わせ | 「もう少し落ち着いた色にしたい」 |
| 雰囲気 | フォント、余白、パーツの形、全体の印象 | 「少しかたく感じる」 |
| 情報量 | 1画面に表示される要素、文字量、優先順位 | 「最初の画面に情報が多く感じる」 |
| 写真 | 明るさ、構図、人物や商品の見せ方 | 「もっと親しみが伝わる写真にしたい」 |
もちろん、すべての違和感がこの4つだけで説明できるわけではありません。アニメーションやイラスト、文章、情報の順番などが影響することもあります。
それでも、「全体的に違う」ではなく、
「最初の画面に情報が多く、少し窮屈に感じる」
まで整理できれば、制作側も修正方法を考えやすくなります。
発注者が原因まで完璧に説明する必要はありません。「このあたりが気になる」と場所を示し、違和感を一緒に整理してくれるかどうかも、制作会社を見るポイントです。
デザインのズレが大きな問題になりやすいのは、実際の画面を見るタイミングが遅い場合です。
実際に画面として配置されると、
「思ったより写真が小さい」 「情報が多い」 「もっとサービスの特徴を先に伝えたい」
と気づくことがあります。
工程が進むほど、大きな変更には時間や費用がかかりやすくなります。
サービス開始日や店舗のオープン日が決まっている場合は、公開直前になるほど修正に使える時間も少なくなります。
だからこそ、完成してから一度だけ見るのではなく、制作の途中で何度か確認することが重要です。
Web制作を初めて依頼すると、
「自分にはデザインの良し悪しが分からない」
と不安になることがあります。
しかし、発注者がプロのデザイナーと同じ基準で評価する必要はありません。
見るべきなのは、そのWebサイトの目的を果たせそうかどうかです。
たとえば、
といった基準で確認できます。
「自分が好きなデザインか」だけでなく、「誰に何を伝え、何をしてほしいサイトなのか」から判断すると、方向性を決めやすくなります。
迷ったときは、「このデザインには、どういう意図がありますか?」と制作会社に聞いてみましょう。
Web制作を依頼するときは、すべての希望を言葉にしておく必要はありません。
ただし、参考サイト・避けたい例・ブランドの要素・優先順位・写真があると、方向性を共有しやすくなります。
参考サイトがあれば、URLだけでなく、「どこが良いと思ったのか」を一言添えて共有しましょう。
たとえば、
「トップの写真が大きく、サービスの雰囲気が伝わる」 「余白が広く、落ち着いた印象がある」 「料金がすぐ見つけられて分かりやすい」
といった程度で十分です。
同じサイトでも、色を参考にしたいのか、レイアウトを参考にしたいのかは人によって違います。
数をたくさん集めることより、なぜ良いと思ったのかを共有するほうが重要です。
可能であれば、避けたいデザインも共有してみましょう。
「情報が多くて疲れる」 「高級感が強すぎる」 「かたく見える」といった例です。
好きなものと避けたいものの両方があると、目指している方向の範囲が分かりやすくなります。
NG例は1〜2サイト程度でも十分です。
すでにロゴやサービス資料、名刺、店舗の内装などがある場合は、それらも制作会社に共有しましょう。
Webサイトだけ別の印象にすると、ユーザーが別のブランドのように感じることがあります。
Webサイト単体の好みだけでなく、すでにあるブランドの要素と一緒に考えることが大切です。
まだ何も決まっていない場合は、Web制作をきっかけにブランド全体の色や雰囲気を整理していく方法もあります。
デザインでは、すべてを同じように目立たせることはできません。
たとえば、
「まずサービス内容を理解してほしい」 「問い合わせにつなげたい」 「事例を最初に見てほしい」 「商品の世界観を伝えたい」
など、特に優先したいことを決めておくと、制作側が判断しやすくなります。
何を一番大切にするかは、デザインに迷ったときの判断基準になります。
Webサイトの印象は、レイアウトだけで決まりません。
特に写真の影響は大きく、同じレイアウトでも写真が変わるだけで印象は大きく変わります。
文章も同じです。ダミーテキストと本番の文章では、画面の情報量が変わります。
仮素材でデザインを進めること自体に問題はありませんが、本番の写真や文章に差し替えたあとに、もう一度全体を確認することが大切です。
デザインの確認は、完成時に一度だけ行うのではなく、
骨組み・デザイン案・実装後の3段階に分けると手戻りを減らしやすくなります。
Web制作では、デザインを作り込む前に「ワイヤーフレーム」と呼ばれる骨組みを作ることがあります。
ワイヤーフレームとは、色や装飾を決める前に、どこに何を配置するかを示した設計図のようなものです。
この段階では、
「最初に何が目に入るか」 「伝えたい情報が適切な順番になっているか」 「問い合わせや申し込みまで迷わず進めそうか」
を確認します。
情報の順番を変えるなら、デザインや実装が進む前のほうが調整しやすくなります。
デザイン案ができたら、実際に利用するパソコンやスマートフォンの画面でも確認しましょう。
見るポイントは、色・文字の大きさ・余白・写真・情報量などです。
違和感がある場合は、解決策まで考える必要はありません。
たとえば、
「この部分が少しかたく感じる」
と伝えれば、具体的な修正方法はデザイナー側で検討できます。
デザインがWebページとして実装されたあとは、静止画を見るだけでなく、実際に操作して確認します。
などを見てみましょう。
発注前に、
「どの段階で確認できますか?」 「修正はどのような単位で進めますか?」
と聞いておくと、制作の流れもイメージしやすくなります。
すでにデザイン案が上がってきて、
「思っていたものと違う」
と感じている場合も、すべてをうまく言葉にする必要はありません。
まずは、
という順番で整理してみましょう。
たとえば、
「もっとシンプルにしてください」
だけでは解釈が分かれます。
一方で、
「最初の画面に情報が多く、どこを見ればよいのか迷います」
と伝えれば、要素を減らす、優先順位を変える、余白を増やすなどの方法を検討できます。
発注者の役割は、修正方法を考えることではなく、どこに違和感があるのかを共有することです。
Webサイトは、パソコンとスマートフォンで同じように見えるとは限りません。
パソコンで横並びになっていた要素が、スマートフォンでは縦に並ぶなど、画面サイズに合わせてレイアウトが変わるためです。
そのため、スマホ版でも次の4点を確認しましょう。
可能であれば、普段使っている自分のスマートフォンで実際に触ってみることをおすすめします。
Googleのインデックス登録とランキングでは、スマートフォン向けのクローラーが取得したモバイル版のコンテンツが使用されています。これは「モバイルファースト インデックス」と呼ばれる仕組みです。
参考:Google検索セントラル「モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法」 https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/mobile/mobile-sites-mobile-first-indexing?hl=ja
SEOのためだけでなく、実際のユーザーが使いやすいサイトにするためにも、スマホでの確認は重要です。
また、「スマホ対応」と書かれていても対応範囲は会社や契約によって異なります。
「スマホ版のデザインは、どの段階で確認できますか?」
と事前に聞いておくと安心です。
デザインのズレを完全になくすことは難しいものです。
そのため、
「最初からズレない会社か」だけでなく、「ズレが起きたときに一緒に調整できる会社か」
という視点も大切です。
制作会社にはさまざまな体制があります。
営業担当やディレクターが要望を整理してデザイナーへ共有する会社もあれば、デザイナー本人が打ち合わせに参加する会社もあります。
どちらが必ず優れているわけではありません。
大切なのは、自分たちの意図がデザインを担当する人までどのように共有されるかです。
「デザインについての要望は、担当デザイナーにどのように共有されますか?」
と聞いてみると、その会社の進め方が見えやすくなります。
対面かオンラインか以上に重要なのが、同じ画面を見ながら話せるかどうかです。
画面上で「ここが少し気になる」と示せれば、すべてを文章で説明する必要はありません。
デザインの専門用語を知らなくても、実物を見ながら話せる環境があれば認識を合わせやすくなります。
Web制作では、
「途中で優先したいことが変わった」 「想定より情報量が増えた」 「予算や公開日との兼ね合いで、すべては実現できない」
といったことも起こります。
そのとき、背景にある目的を整理し直して、
「今回、本当に優先すべきことは何か」
を一緒に考えられるかも重要です。
Rabeeでは、専任の営業担当やPMを置かず、デザイナーやエンジニアが直接窓口を担当しています。
実際にデザインや開発を担当するメンバーが直接話を聞き、言葉になりにくい意図までその場で確認するという進め方を大事にしているためです。
打ち合わせでは、Figmaなどで実際のデザインを表示しながら、
「こちらのほうが近いですか?」 「この部分を見て、どう感じますか?」
といったやり取りをすることがあります。
「もっとおしゃれにしたい」 「少しかたい気がする」 「なんとなく違う」
といった言葉が出た場合も、そのまま修正指示にはしません。
画面を一緒に見ながら、文字の印象なのか、余白なのか、色なのか、写真なのか、情報量なのかを切り分けていきます。
必要に応じて複数のデザインパターンを見比べ、その場でもらった意見をもとに調整することもあります。
「なんとなく違う」を、発注者だけで完璧に言語化する必要はないとRabeeでは考えています。
目に見えるものを挟みながら整理することで、
「なんとなく違う」が、「ここは情報量を減らしたい」 「もう少し親しみが伝わる写真にしたい」
といった具体的な判断に変わっていきます。
Web制作でデザインが「イメージと違う」となる原因は、発注者の説明が下手だからとは限りません。
そもそも、頭の中にあるイメージを言葉だけで完全に共有するのは難しいものです。
大切なのは、
ことです。
Webデザインの知識がなくても、見るべきポイントが分かっていれば、制作会社と一緒に判断できます。
新規サービスや事業の立ち上げ、店舗の開業に合わせてWebサイトを準備している場合も、最初から完璧なイメージを用意する必要はありません。
Rabeeでは、Webサイトの仕様がまだ固まっていない段階から、目的や必要な情報を一緒に整理しながら制作を進めています。
「何から決めればよいか分からない」「デザインの方向性から相談したい」という場合も、お気軽にご相談ください。
Web制作の進め方やデザインの相談からでも構いません。新規サービスや事業立ち上げに伴うWeb制作でお困りであれば、Rabeeにご相談ください
お問い合わせはこちらまずは、気になる場所と「どう感じたか」を伝えましょう。
「もっとシンプルに」と解決方法を指定するより、「この部分は情報が多く感じる」のように違和感を共有すると、デザイナーが修正方法を考えやすくなります。
理由が分からない場合は、「このあたりが気になる」と伝えるだけでも構いません。
修正回数や追加料金の条件は、制作会社や契約によって異なります。
発注前に、
「修正できる回数」 「何を1回の修正と数えるのか」 「追加費用が発生するのはどの段階からか」
を確認しておくと安心です。
本数に決まりはありません。
2〜3サイト程度でも、それぞれに「どこが良いと感じたのか」を添えれば十分な材料になります。
可能であれば、「この方向は避けたい」という例も1〜2サイト共有すると、より伝わりやすくなります。
確認することをおすすめします。
パソコンとスマートフォンでは、情報の並び順や写真の見え方、ボタンの押しやすさなどが変わります。
「スマホ版はどの段階で確認できますか?」と制作会社に聞いておきましょう。
プロのデザイナーと同じ基準で判断する必要はありません。
「サービスの内容が分かるか」 「問い合わせ先が見つかるか」 「伝えたい印象になっているか」
など、そのWebサイトの目的に合っているかを確認すれば十分です。
迷った場合は、「このデザインにはどのような意図がありますか?」と制作会社に聞いてみましょう。
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