デザインと開発は別々に頼むべき?自社に合う頼み方を解説

デザインと開発は別々に頼むべき?自社に合う頼み方を解説

デザインと開発は別々の会社に頼むべきか、まとめて頼むべきか。分かれ目は同じ会社かどうかではなく、作りながら相談し合えるかどうかです。デザインを渡して終わりにする進め方との違い、自社の体制に合う頼み方、依頼先を比べる3つの観点を解説します。

目次

新しいWebサービスやアプリを作ろうと依頼先を比べていると、次のような悩みを抱える方が多いのではないでしょうか。

  • デザインと開発を同じ会社に頼むか、別々に頼むかで迷っている
  • 「ワンチームで進めたい」と思うけれど、何があればワンチームと言えるのかわからない
  • 以前、デザインができあがったあとに「この形では作れない」と言われたことがある

この記事では、デザイナーとエンジニアが同じチーム(ワンチーム)で進めると何が変わるのかを、デザインを渡して終わりにする進め方と比べて解説します。そのうえで、自社の体制に合う頼み方と、依頼先を比べるときに確認したい3つの観点を紹介します。

別々の会社に頼んでも「ワンチーム」になれる

ワンチームとは、ディレクター・デザイナー・エンジニアが密に連携し、作りながら相談し合う進め方のことです。一方で、デザイナーがデザインを仕上げてエンジニアに渡したら、そこで終わりになる場合もあります。

ワンチームかどうかの分かれ目は、同じ会社かどうかではありません。デザインと開発を別々の会社に頼む、いわゆる分離発注でも、3者が同じ打ち合わせで話し、気になることをすぐ相談できれば、ワンチームとして進められます。反対に、同じ会社の中でもデザインを渡して終わりなら、ワンチームとは言えません。

比べる点 渡して終わりの進め方 ワンチームの進め方
デザインと開発の関わり方 デザインが完成してから開発に渡す 作りながら相談し合う
「作れない」が分かる時期 開発に入ってから デザインを考えている段階
打ち合わせや確認の手間 少なめ 多め

ワンチームで進めると、何が変わる?

ワンチームで進めると、受け渡しのときにまとめて見つかるずれを、作りながら小さいうちに直せるようになります。

「作れるか」を早い段階で確かめられる

「作れるか」の確認は、渡して終わりの進め方では開発に入ってからになりがちです。たとえば表示するデータが多くて画面が重くなる、つなぎたい外部サービスの仕様では、デザインどおりの動きにできないといったことは、作り始めてから分かることがあります。受け渡しのあとに分かると、デザインの修正と確認を、もう一度やり直すことになります。

ワンチームなら、デザインを考える段階からエンジニアの意見を聞けます。Webサイトやアプリの使いやすさを研究しているNielsen Norman Groupも、早い段階のデザインにエンジニアの意見を聞いておけば、作る段階での作り直しが減ると述べています。

参考:Nielsen Norman Group「From Confrontation to Collaboration: The Developer-Designer Relationship」(2025年) https://www.nngroup.com/articles/developer-designer-relationship/

デザインの前提を、直接すり合わせられる

デザインの前提は、受け渡しのときに伝わりきらないことがあります。たとえば読み込み中や入力を間違えたときの見せ方は、デザインに描かれないまま開発に進むこともあります。デザインツールを提供するFigmaの調査でも、エンジニアがデザイナーとの仕事で感じる課題として、最も多く挙がったのは「前提の違い」(52%)でした。

ワンチームなら、前提が分からないところは、デザイナーとエンジニアが直接話して確かめられます。依頼する側が、デザイン会社と開発会社の間で話を取り次ぐ必要もありません。依頼する側から見たずれの防ぎ方は、Web制作のデザインが「イメージと違う」のはなぜ?で紹介しています。

参考:Figma「State of the Designer 2025」(2025年) https://www.figma.com/reports/designer-developer-trends/

手間は増えるが、全体では速くなりやすい

ワンチームの進め方では、打ち合わせの回数や、デザイナーとエンジニアの両方が関わる時間が増えます。依頼する側も、途中の画面を確認する機会が増えます。

ずれは、後で見つかるほど直す手間が大きくなります。完成間近になってから見つかると、デザインと、すでに作った部分の両方を直すことになるためです。ワンチームなら「作れるか」の確認がデザインの段階に前倒しされるので、小さな確認は増えても、全体の手戻りは小さくなりやすくなります。

デザインと開発、どこまで分けて頼む?体制別の切り分け方

依頼の形は、「全部を一社に頼む」か「全部を分けて頼む」かの二択ではありません。社内にデザイナーやエンジニアがいるかによって、どこまで切り分けて頼むかが決まることが多くあります。

自社の体制 頼む範囲 進め方のポイント
デザイナーもエンジニアも社内にいない デザインと開発をまとめて 依頼先の中で、デザインと開発が密に連携できるか
社内にデザイナーはいるが、エンジニアの手が足りない 開発 社内のデザイナーと依頼先のエンジニアが、直接話せるか
保守を担当するエンジニアが社内にいる デザインと新しい機能の開発 公開後に引き継ぐエンジニアも、途中から話に加われるか
デザインや要件がすでに固まっている 開発、またはデザインの仕上げ 決まった形で受け渡し、連携の手間を抑える

何を作るかがまだ固まっていない段階なら、デザインと開発をまとめて相談するのもおすすめです。何を作るかを作りながら決めていく場合は、デザインと開発の間で相談することが多くなるためです。要件が決まっていない段階からの進め方は、Webサービス開発は何から始める?で紹介しています。

依頼先を比べるときに確認したい3つの観点

依頼先を比べるときは、次の3つを打ち合わせで聞いてみると、自社の体制に合う進め方ができるかが見えてきます。

1. どの範囲から頼めるか

どの範囲から頼めるかで、自社の体制に合わせた切り分けができるかが変わります。デザインだけ、開発だけといった一部分からでも頼めるかを聞いてみると、社内のメンバーを活かした進め方を考えやすくなります。

2. 社内のメンバーと、同じ打ち合わせで話せるか

社内のメンバーと同じ打ち合わせで話せるかは、会社をまたいでも密に連携できるかに関わります。社内のデザイナーやエンジニアが、依頼先の作る人と直接話せるかを聞いてみるのもおすすめです。

3. いつから動く画面で確認できるか

いつから動く画面で確認できるかは、仕上がりのずれを早く見つけられるかに関わります。提案の段階で試作を見せる会社もあれば、開発の後半で初めて動く画面を見せる会社もあります。早く触れられるほど、デザインだけでは分からないずれに気づきやすくなります。

Rabeeでは、デザインと開発をどう進めているか?

Rabeeでは、案件に合う進め方をお客様と一緒に考えたうえで、密な連携が必要なら、どの立場で入ってもワンチームの場をつくることを大切にしています。比べるときの3つの観点に沿って、実際の進め方を紹介します。

お客様の体制や案件に合わせて、進め方を一緒に決める

進め方は、お客様の体制や案件に合わせて、一緒に決めています。デザインだけ、開発だけといった一部分からでもご一緒しています。デザインや要件が固まっている案件では、決まった形で受け渡す進め方にすることもあります。

一方で、作りながら決めることが多い案件では、デザインと開発が密に連携できる場をつくることを提案します。デザインから開発まで一貫して、同じチームで進めることもできます。

どの立場で入っても、デザインと開発の間で話せる状態をつくる

どの立場で入っても話せる状態をつくれるのは、社内にデザイナーとエンジニアの両方がいて、デザインと開発のどちらの目線でも話せるからです。デザインだけで入る場合も、社内のエンジニアに作れるかどうかを相談しながら案を出せます。開発だけで入る場合も、社内のデザイナーと一緒に、デザインの意図をくみ取りながら進められます。

そのうえで、お客様社内のデザイナーや、保守を担当するエンジニアの方とも、同じ打ち合わせで話しながら進めます。Rabeeのメンバーは窓口も含めて、全員がデザインや開発を手がけるクリエイターです。作る人が直接話を聞くので、話した内容が伝言で変わることなく、デザインと開発に届きます。

打ち合わせで出た話を、すぐ画面で確かめる

打ち合わせで出た話は、できるだけ早く画面にして確かめてもらいます。打ち合わせの最中にデザインツールのFigmaを開き、その場で画面の流れを整理したり、案を描いたりすることもあります。

開発に入る前から、実際に操作できる試作の画面(モック)をお見せすることもあります。開発中は開発中の画面のURLを共有して、実際に操作してもらいながらコメントをもらいます。AIも活用して作る時間を短くし、そのぶん、お客様と一緒に画面を見て直す時間を長く取っています。

デザインと開発の進め方から相談したい方は、お気軽にご相談ください

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まとめ:別々の会社でも、密に連携できればワンチーム

デザイナーとエンジニアがワンチームかどうかは、同じ会社かどうかではなく、デザインと開発の間で密に連携できるかで決まります。ワンチームでは小さな確認を重ねるぶん、完成間近の大きな作り直しを減らせます。

デザインや要件が固まっている案件なら、決まった形で受け渡す進め方も合います。自社にデザイナーやエンジニアがいるかと、何を作るかがどこまで決まっているかを出発点に、3つの観点を聞いてみると、自社に合う依頼先が見えてきます。

デザインと開発は別々に頼むべき?Q&Aサマリー

Q1. デザインと開発を、別々の会社に頼んでも大丈夫ですか?

大丈夫です。別々の会社でも、デザイナーとエンジニアが同じ打ち合わせで話し、作りながら相談し合えれば、ワンチームとして進められます。打ち合わせに誰が出るかと、気になることを誰に相談するかを最初に決めておくと進めやすくなります。

Q2. デザイナーとエンジニアが同じチームだと、何が変わりますか?

デザインを考える段階から、デザイナーとエンジニアが相談しながら進められるようになります。「作れるか」を早めに確かめられ、デザインの前提もその場ですり合わせられます。ここでいう同じチームは、同じ会社かどうかではなく、作りながら相談し合えるかどうかで決まります。

Q3. 同じチームで進めると、費用は高くなりますか?

ワンチームの進め方では、打ち合わせや途中の確認が増えるため、そのぶんの時間がかかります。一方で、完成間近の大きな作り直しが減るため、全体の費用や期間は膨らみにくくなります。見積もりを比べるときは、金額とあわせて、打ち合わせに誰が出るかや、途中の確認をどう進めるかも聞いておくと判断しやすくなります。

デザインと開発の進め方から相談したい方は、ぜひRabeeにご相談ください。デザインだけ、開発だけの一部分からでも、ご一緒に形にしていきます。

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