
Webサービス開発(システム開発)は何から始める?要件が決まっていなくても、Web開発会社に相談しながら一緒に形にしていける進め方を解説。相談に持っていく3つのもの、開発の流れ3ステップ、要件定義が決まらないまま進めるコツを紹介します。
予約や見積もりなど、Webでできる仕組みのアイデアを形にしたいと考えたとき、次のような悩みを抱える方が多いのではないでしょうか。
この記事では、要件が決まっていない段階でも、今あるものを持って相談すればWeb開発会社と一緒に形にしていける、その進め方を解説します。
結論を先にお伝えすると、要件が決まっていても、決まっていなくても、Web開発会社への相談は始められます。決まっている部分はそのまま活かし、決まっていない部分は相談の中で一緒に作っていけます。
相談できます。最初の相談で固まっていればいいのは、「何のために作るのか」と「誰が使うのか」の2つです。
すでに機能の一覧や画面のイメージがある方は、それを持ってくると話が早く進みます。競合のサイトや「こんな感じにしたい」と思える参考例があれば、話がより具体的になります。まだ目的だけの段階の方も、そこから一緒に組み立てていけます。
要件定義は、これから作るWebサービスで「何を、誰のために、どこまでできるようにするか」を文章や図で決めていく作業です。開発の世界では専門用語として扱われますが、中身は目的、使う人、できること、画面、扱う情報の5つを順番に細かくしていくことに近いです。
このうち、最初から決まっていると心強いのは上の2つです。「予約の電話対応を減らしたい」「見積もりの依頼をWebで受け取りたい」のような目的と、「来店するお客様」「社内の営業担当」のような使う人が言えれば、あとの3つは話しながら決めていけます。
要件定義が決まらないまま相談してもいい理由は、要件を形にする作業そのものがWeb開発会社の仕事の一部だからです。「こういう場面で困っている」「こうなったら助かる」という話を聞き、それを機能や画面に置き換えていくのは、作る側が日常的にやっていることです。
多くのWeb開発会社にとって、決まっていない状態からの相談は珍しいものではありません。「決まってから」と待つより、今の状態で早めに相談したほうが、結果的に作り直しは減りやすくなります。何を先に決めればいいか迷う段階なら、一緒に整理してくれる相談相手を探すのもおすすめです。
Webサービス開発は、何のために作りたいか、誰が使うのか、今どうやっているか、の3つを持って相談することから始められます。最初の2つが言えれば入口としては十分で、3つ目があると話が早く進みます。「決めた要件」ではなく「今あるもの」で十分で、Web開発会社側はそこから要件を組み立てていけます。
| 持っていくもの | 具体例 | なぜ役立つか |
|---|---|---|
| 何のために作りたいか | 「電話での予約受付を今の半分に減らしたい」 | 作る機能の優先順位が決まる |
| 誰が使うのか | 「来店するお客様」「社内の担当」 | 画面の作り方と言葉の選び方が決まる |
| 今どうやっているか | 「予約は電話で受けて、担当が手で控えて折り返している」 | 置き換える範囲と設計の土台が決まる |
何のために作りたいかは、「このWebサービスができたら、何が今より良くなるのか」を一言で言えることです。「電話での予約受付を今の半分に減らしたい」のように数字が入っていると具体的に伝わりますが、「問い合わせの取りこぼしをなくしたい」のような言葉の段階からでも話は始められます。目的があれば、Web開発会社側は「それなら最初に作るべきはこの機能です」「その目的なら、この画面は後回しでもよさそうです」と提案できます。
誰が使うのかは、そのWebサービスの画面を実際に操作する人のことです。お客様が自分で予約を入れるのか、社内の担当が入力するのかで、画面の作り方も言葉の選び方も変わります。
使う人が2種類いることもよくあります。お客様が申し込む画面と、社内で申し込みを確認する画面は、同じWebサービスでも別の画面です。「誰が、どの場面で使うか」を思いつく範囲で挙げておくと、相談のときに整理が早くなります。
今どうやっているかは、これからWebに置き換えたい業務を、現在どんな手順で回しているかのことです。誰が、いつ、何を見て、次に何をするかを、思い出せる範囲で話せれば十分です。
さらに、現場で実際に作業している人の声や、いまのホームページのアクセスデータなども共有できると、感覚ではなく根拠のある設計を一緒に考えられます。「現場ではここで手が止まる」「このページはほとんど見られていない」といった事実が、機能や画面の優先順位を決める材料になります。
打ち合わせに持っていくと話が早い資料は、Web制作会社との初回打ち合わせで準備することは?でも紹介しています。あわせて読んでおくと、最初の相談がさらに進めやすくなります。
要件が固まる前でも、まず話してみたい方はRabeeにご相談ください
お問い合わせはこちらWebサービス開発の流れは、聞き取る、言葉と図に整理する、動くもので確かめる、の3ステップです。要件が形になるのは、2つ目の「整理する」の段階です。
最初のステップは、持ってきた目的と使う人をWeb開発会社が確認し、今のやり方を聞き取ることです。「この作業はどのくらいの頻度ですか」「ここで一番時間がかかっているのはどこですか」といった質問が続きます。
この段階では、答えられないことがあるのは自然なことです。「まだ決めていない」「社内で意見が分かれている」とそのまま伝えれば、それも大事な情報として扱われます。
2つ目のステップは、聞き取った内容をWeb開発会社が言葉と図に整理することです。「誰が、どの画面で、何をするか」を並べた流れ図や、入力する情報と表示する情報の一覧がここで出てきます。
この整理されたものが、いわゆる要件です。持っていった要件はここで整え、まだ無い部分はここで一緒に作ります。出てきた図を見て「ここは違う」「この場面が抜けている」と伝えるだけで、要件の精度は上がっていきます。
3つ目のステップは、整理した内容をもとに、動くプロトタイプ(実際に操作できる試作品)を作って確かめることです。画面の絵を眺めているだけでは分からない使いやすさや操作の流れは、実際にボタンを押して画面が切り替わるのを見ると判断できます。
「思っていたより入力項目が多い」「この順番だと迷う」といった気づきは、この段階で出てくるのが自然です。作りながら一緒に確認できる相手だと、こうした途中のズレは小さいうちに直せます。見た目に違和感があるときの伝え方は、Web制作のデザインが「イメージと違う」のはなぜ?失敗を防ぐ発注・確認のポイントで紹介しています。
近年は、AIによってプロトタイプを作る速度が上がり、以前より早い段階で動くものを見られるようになりました。プロトタイプを見ながら「まずここだけ作って使ってみる」と範囲を絞る進め方は、MVP開発とは?進め方・事例をまとめて解説で詳しく紹介しています。
途中で変えていいものは、機能の範囲、画面の見た目や流れ、作り方です。動くものを見て気づいたことをそのまま伝えることで、プロトタイプは良くなっていきます。変えるために、プロトタイプを作っているからです。
一方で、作り始めたあとに変えないほうがいいものは、最初に共有した目的と使う人です。目的の置き方が合っているかは、作り始める前の聞き取りの段階で確かめておくのがおすすめです。「予約の電話を減らす」と決めて進めてきたのに、途中で「売上分析もしたい」と目的が増えると、作る範囲が広がり、費用も期間も見えにくくなります。追加したいことが出てきたら、いまの目的を達成したあとの次の段階として分けて考えると、進めやすくなります。
Web開発会社によって進め方は違いますが、Rabeeでは最初の相談で要件書を求めていません。窓口も含めて、全員がデザインや開発を手がけるクリエイターです。仮説を持って聞く、理由と見込みを添えて提案する、プロトタイプまで速く仕上げるの3つを大切にしています。
仮説を持ってヒアリングするとは、聞かれたことに答えてもらうだけでなく、こちらから「これはこうでしょうか?」と投げかけながら聞き取ることです。たとえば「予約の電話が多くて困っている」という話には、「営業時間外の問い合わせを取りこぼしている、ということでしょうか?」のように、背景の仮説を添えて確認します。
合っていればそのまま進み、違っていれば「そうではなくて」という言葉から、本当の困りごとが見えてきます。この聞き方をするのは、作り始める前に「その課題の置き方は、そもそも合っているか」から一緒に考えたいからです。頼まれた機能をそのまま作るのではなく、目的に近づく道筋を探します。
「要件をまとめてください」と言われて困っている方も、まとめる前の状態から一緒に進められます。現場の声や、いまのホームページのアクセスデータがあれば、それを手がかりに何を作るべきかを一緒に整理します。
理由と見込みを添えて提案するとは、「こう作りましょう」だけで終わらせず、なぜそうするのか、そうするとどうなる見込みかまで言葉にすることです。「この機能を先に作るのは、目的にいちばん近いからです」「この範囲なら、この時期に使い始められる見込みです」のような形でお渡しします。
画面構成やデザインも、1案だけでなく複数の案を並べて提案します。案ごとに「こういう使い方が多いならこちら」と向いている状況と理由を添え、そのうえで、この場合はこれがおすすめです、とお伝えします。
要件が決まっていない段階の相談では、相談している本人が社内に説明しなければならない場面が多くあります。理由と見込みがそろった提案は、上司や関係部署に「なぜここから始めるのか」を伝えるときに、そのまま使えます。目的を見据えて、熱量を持って提案することを大切にしています。
プロトタイプまではスピード感をもって仕上げるとは、動くものを早く見てもらい、そこから先の時間を検証とすり合わせに使うことです。Rabeeでは、ご提案の段階から動くプロトタイプをお見せしています。作ることそのものより、作ったものを一緒に確かめて直していく時間のほうが大事だからです。プロトタイプを早く見てもらえれば、「ここは違う」に気づく時間も、直す時間も長く取れます。
イメージがまだぼんやりしている段階でも、プロトタイプがあれば「これは近い」「これは違う」という判断はできます。その判断を手がかりに「近いですか?」を繰り返して形にしていきます。
抽象度の高い依頼から形にしてきた実績は、サービス紹介のお客様の声でも紹介しています。「こんな仕組みが欲しい」という一言から、一緒に形にしていきます。
Webサービス開発は、要件を固めてから相談するものではなく、相談しながら固めていくものです。何のために作りたいかと誰が使うのかが言えれば、入口としては十分で、細かい仕様はプロトタイプを見ながら一緒に決めていけます。「まだ決まっていないから」と立ち止まっているより、今の状態のまま話し始めたほうが、完成は早く近づきます。
仮説を持って聞き、理由と見込みを添えて提案し、プロトタイプを早く作るのは、画面を作ること自体が目的ではないからです。お客様が目指すゴールに届くことが目的なので、そこに最短で近づく進め方を選んでいます。
はい、相談できます。決まっていない部分は、Web開発会社と一緒に整理しながら作っていきます。見積もりは最初は幅のあるものになることが多いですが、目的と使う人が共有され、プロトタイプで範囲が絞られていくほど、幅は狭くなっていきます。
何のために作りたいかと、誰が使うのかの2つが言えれば十分です。今どうやっているかも話せると、話が早く進みます。いまの作業の手順や現場の声、ホームページのアクセスデータなど、今あるものをそのまま共有すれば、そこから整理が始まります。
Web開発会社と一緒に進めます。聞き取った内容をWeb開発会社が言葉と図に整理し、それを見て「ここは違う」と伝えることで要件が固まっていきます。依頼する側が1人で書き上げる作業ではありません。
Rabeeは、要件が固まる前の構想段階から一緒に整理し、動くプロトタイプで確かめながら進めるWeb開発会社です。「こんな仕組みが欲しい」の段階からでも、ぜひRabeeにご相談ください。何を作るべきかを、最初の一歩からご一緒に考えます。
「こんな仕組みが欲しい」の段階から、Rabeeにご相談ください
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